コンピューティング選択フロー

🖥️ コンピューティング

Q1: コンテナ(Docker)で動かせるか? YES → Q2へ NO → OS レベルの制御が必要 → EC2 Q2: Kubernetes のエコシステムが必要か、マルチクラウドを想定しているか? YES → EKS (+ Fargate または EC2 ノード) NO → Q3へ Q3: 常時稼働の必要があるか? YES → ECS (Fargate) — コンテナ管理のベストバランス NO → イベント駆動・15分以内の処理か? YES → Lambda NO → ECS (Fargate) または ECS on EC2

データベース選択フロー

🗄️ データベース

Q1: 大規模な分析クエリ(BIツール・集計)が主な用途か? YES → Redshift Q2: リレーショナルデータモデル(JOIN・ACID)が必要か? YES → Q3へ NO → 高スループット・低レイテンシーが必要 → DynamoDB Q3: MySQL / PostgreSQL 互換で新規構築か? YES → Aurora (Serverless v2 / Provisioned) NO → Oracle / SQL Server ライセンスが必要 → RDS 追加層: DB クエリのキャッシュ → ElastiCache (Redis) Lambda / ECS からの大量接続 → RDS Proxy 追加

ストレージ選択フロー

💾 ストレージ

Q1: 複数の EC2 / ECS から同時にファイルシステムとしてマウントしたいか? YES → EFS Q2: EC2 の OS ディスク、または高 IOPS が必要な DB ストレージか? YES → EBS (gp3 が基本、高 IOPS なら io2) Q3: オブジェクト単位の保存・HTTP アクセス・大容量データか? YES → S3 長期保管 (アーカイブ) → S3 Glacier / Glacier Deep Archive

全カテゴリ早見表

カテゴリサービス一言で詳細
コンピューティングEC2仮想サーバーPART 02
Lambdaサーバーレス関数実行PART 02
ECS(Fargate)マネージドコンテナ実行PART 02
EKSマネージド KubernetesPART 02
ストレージS3オブジェクトストレージPART 03
EBSEC2 用ブロックストレージPART 03
EFS共有ファイルシステム(NFS)PART 03
データベースRDSマネージドRDB(商用DBも対応)PART 04
Aurora高可用・高性能RDB(MySQL/PG互換)PART 04
DynamoDBサーバーレスNoSQLPART 04
RedshiftデータウェアハウスPART 04
ElastiCacheインメモリキャッシュ(Redis/Memcached)PART 04
ネットワークVPC仮想プライベートネットワークPART 05
ALBL7 HTTP/SロードバランサーPART 05
CloudFrontCDN / HTTPS 終端PART 05
Route 53DNS / ヘルスチェックPART 05
API GatewayAPIゲートウェイ / スロットリングPART 05
セキュリティIAM認証・認可の根幹PART 06
WAFL7 WebアプリファイアウォールPART 06
KMS暗号化キー管理PART 06
Cognitoアプリユーザー認証基盤PART 06
監視・開発・運用CloudWatchメトリクス・ログ・アラームPART 07
CloudTrailAWS API コール監査ログPART 07
CodePipelineCI/CD パイプライン管理PART 07
CloudFormationIaC(YAML/JSON)PART 07
CDKIaC(プログラミング言語)PART 07

設計上の重要原則

📌 原則① マルチAZ は必須

本番環境ではすべてのリソースを複数 AZ に分散配置します。ALB・Aurora・ECS は設定を有効にするだけでマルチAZ 対応になります。

📌 原則② 最小権限の IAM

EC2・Lambda・ECS などのリソースに付与する IAM ロールは必要最小限のポリシーのみをアタッチします。アクセスキーをハードコーディングすることは禁止です。

📌 原則③ マネージドサービスを優先する

EC2 で自前構築できるものでも、マネージドサービス(Aurora / ECS / ElastiCache)を使うことでパッチ管理・フェイルオーバー・バックアップを AWS に委譲し、運用コストを下げます。

📌 原則④ コストを計測・最適化し続ける

Cost Explorer でコストの内訳を定期確認し、使われていないリソースの削除・スポットインスタンスの活用・Savings Plans(RIの後継)による割引を継続的に適用します。

次のステップ

本シリーズでは AWS の主要サービスをカテゴリ別・ユースケース別に整理しました。理解を深める次のステップとして、以下のシリーズも参照してください。

関連シリーズ

AWS移行のサービス選定シリーズ — 6R の移行戦略からコンピュート・DB・監視の選定フローを解説
AWSとオンプレの対比シリーズ — オンプレエンジニア向けの読み替えガイド
AWS Well-Architected Framework — 信頼性・セキュリティ・パフォーマンス・コスト最適化・運用効率の5本柱(公式)